死者のための音楽
- 2008/08/26(火) 02:23
![]() | 山白朝子短篇集 死者のための音楽 (幽BOOKS) (2007/11/14) 山白朝子 商品詳細を見る |
趣味はたき火の女性が書いたというホラー系話。
作者はじつは乙一説が噂になったけど、読んでみるとどう考えても乙一です。
仏像を彫りたがる少女の話が一番おもしろかった。仏像娘さん可愛い。
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ゲーム的リアリズムの誕生
- 2008/08/26(火) 00:37
![]() | ゲーム的リアリズムの誕生~動物化するポストモダン2 (講談社現代新書 1883) (2007/03/16) 東 浩紀 商品詳細を見る |
現実っぽい小説とマンガっぽい小説とでは、リアリティを支えている「想像力の環境」が違うらしい。
ライトノベルやビジュアルノベルは従来の小説とそんなに違うのだろうか。SFやファンタジーの作り方で十分説明がつくと僕は思うけど、いままでにない可能性があるらしいです。
なんにせよ、空想を空想らしく生き生きと表現できる環境がいちばんいいね。
あれこれこういう理屈があるからこの空想は現実っぽいです。みたいなの嫌だし。
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シーラという子
- 2008/01/01(火) 02:10
![]() | <トリイ・へイデン文庫>シーラという子--虐待されたある少女の物語 (ハヤカワ文庫 HB) (2004/06/10) トリイ・ヘイデン 商品詳細を見る |
圧倒された。
心温まるいい話でもないし、児童虐待の実態を訴えるための本でもない。
ただ、人間はこんなにも強い生き物なのだと思い知らされて、そのことが嬉しくてなぜか目の洗浄液がとまらなかった。
シーラはIQが180くらいある天才少女で、本当に意思が強くてやさしくて、読んでいるこっちまで本当に愛しくて仕方が無かった。なのに、どうしてまだ6歳の子供の性器をくだものナイフで切り裂いたりする奴がいるのか。
やっぱり僕はこの「人間」という生き物の野蛮さ残忍さが好きにはなれないし、自分を同じ人間共の仲間だとは考えたくない。
作者のトリイ・へイデンさん。この人は一体、本当に実在するのだろうか。女の人でこんな優しい人がこの世にいるんだろうか。
ともあれノンフィクションというのは不思議な本でした。
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闇の公子
- 2008/01/01(火) 02:08
![]() | 闇の公子 (1982/10) タニス・リー 商品詳細を見る |
画像が無くてすみません。
これは、遠くの古本屋さんからやっとの思いで手に入れたのです。
サガ・フロンティアの「アセルスシナリオ」といえば解る人いるかなあ。
妖魔や人間や神秘や魔術に彩られた極彩色のダークファンタジー。ゴシック的なものが好きな人、特にアセルスシナリオ好きな人はぜったいに面白いので超オススメ。
傑作。
タニス・リー作品の特徴は、その耽美で荘厳な文体。それでいてとても読みやすく書かれていて、つまり一文字の無駄も無いということ。さらに、ストーリーテリングの能力が神がかっていること。その想像力はたやすく時空を超え、「まだ地球が平らかだった頃」の世界へ飛翔する。それは映像や漫画によって再現しようが無く、言葉の織物として永久に語り継がれることだろう。
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はてしない物語
- 2007/12/10(月) 21:26
![]() | はてしない物語 (1982/06) ミヒャエル・エンデ、上田 真而子 他 商品詳細を見る |
映画化されたアトレーユの冒険話は、じつはこの物語の入り口で、そこだけ切り取って映画化されても(エンデは映画制作者を告訴したが契約書の見落としで敗訴したらしい)十分面白いという驚異的なストーリーテリングなのですが、その後で物語の核心が現れ、そこからさらに面白くなります。
以下、ネタバレを含む感想文です。
望んだことをそのまま具現化できる環境を与えられた主人公は、自分の「発想」によって「欲望」を満たすことができるようになります。
しかし、「欲望」が満たされることが当たり前になってくると、今度は自分の「発想」が枯渇していきます。
このあたりの展開はとても示唆に富み、さまざまな読み方ができるので興味が尽きません。
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